2009年06月11日

【準備篇】準備だけで一苦労。北京発シベリア経由モスクワ行

 以下、5月18日付、別ブログへの投稿を転載。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 以下の話を伝えやすくするため、先に行程出しときます。
 成田発、空路で北京。北京で1泊。
 北京発毎週水曜7:35発のモスクワ行き国際列車3次に乗る。5泊6日。
 モスクワで1泊。流石にまともにホテル泊まりたいですから。
 モスクワ⇔サンクトペテルブルグを夜行列車で往復。
 モスクワ⇒北京の帰りは流石に飛行機で。
 北京で1泊か2泊して、帰国。


 旅行慣れしてる人から見ればそんなに突飛なルート・行程ではないはずなんですが、障害は幾つもありました……。

・北京発モスクワ行きの切符を確保する。週に1便。しかも乗りたい特等寝台(高包)は定員18名が2両で先着36名分しかない。
⇒上海の旅行代理店(日本人経営)に手数料払って購入してもらいました(後から調べたら、北京にも日本人経営の旅行代理店があり、そっちの方が手数料安かったというオチ……こればかりは調べなかった自分が悪いですし、まぁ取れたから良しとしましょう)

・ロシアのビザを取る。なんだかんだでソ連時代とそんなに変わらず、個人旅行でのビザは取りにくいまま。事前に宿泊先とか日程とか全て決めて専門の旅行代理店に依頼する必要がある。
⇒何とか解決(ロシアビザでググれば…)。国内で日本語で解決したのは助かりました。

・通過するモンゴルのビザを取る。こっちは申告だけで取れるんで楽勝……のはず。
⇒ビザを取るためにはパスポートを預けなきゃいけません。これがモンゴル1国とかロシア1国とかだと問題にはならないんですが、2国が絡むと異様に面倒。パスポートを預ける期間も含めてスケジューリングという面倒になるわけで。
 ロシアもモンゴルも観光短期ノンビザにしやがれ! とまで云いませんけど、せめて即時発行ディフォルトにしてほしいもの。
(これ思うと、2003年から観光2週間ノンビザになった中国って凄くふつーの国です)
 ちなみにロシアのビザ出るのが水曜日で、木曜日にモンゴルビザの申請に行って仕上がるのが出発前日の月曜日(緊急扱)。流石にモンゴル大使館領事部にそのスケジュールで大丈夫かどうかの確認までしました。
 というわけで、まだ作業は残ってます……。

・モスクワのホテルを取る。モスクワはホテル不足が慢性的で、平均的に高い! (多分)東京より高い!! 高いとこか、ユース系しかない。
⇒思い切って、高いとこで思いっきりネット予約で割安になってるところを探しました。中国から特等寝台で入るのに安宿は悲しいですし。夜行5泊の後にドミトリーは論外……。
 結果、市内中心部のクラシック系(好きなんですよ。古い宿は)五ツ星ホテルを「納得いく価格(税サ込¥24300)」で予約することに成功したのでした。まぁ、そこに辿り着くまでにホテル予約系サイト5つ位ハシゴしましたけど。同じホテルでも2倍位するサイトもあったりで笑えました。
 ちなみに宿代は既にカードで払ったので、夜行5泊後のムサい姿でも拒否はされないはず……。

・モスクワ⇒北京の帰りの「片道」航空券を確保する。概ね片道航空券は割高(往復より高いのが相場)。しかもモスクワ発を日本で発券するなんて。現地で発券…も情報ないのでリスク高すぎ。ちなみに北京経由モスクワ行の中国国際航空のPEX¥45000で、北京→モスクワの途中破棄はあっさり駄目と言われましたよ、ええ。
 あと、モスクワ→北京の見積もりだしたら、正規で¥140000ほど掛かるという凄い返事が(要は行くなってこと?)。
⇒航空会社が直に売ってるチケットは高いのが相場。ですが、駄目元で中国国際航空のサイトでモスクワ→北京の片道運賃(もちろんY)を検索掛けてみました。
 ¥37,700.00
 一瞬見間違いかと思いましたが、377万円の訳はないので(ファーストクラス貸切?)、37700円で間違いないんでしょう。空かさず予約。しかし、eチケットが手許に来るまで信じられませんでした。
 取り合えず、助かりました。ここが高くつくと旅行そのものを断念しかねなかったので。

 ちなみに件のサイトで日本乗り入れ便の運賃検索すると、いわゆる正規運賃の凄い数字が出てきます。モスクワ⇔北京間とかは「中国人料金」なのかもしれません多分。

・モスクワ⇔サンクトペテルブルグのの鉄道乗車券を確保する。英語のサイトで時刻の検索はできましたが、運賃・料金の検索が出来ず難儀……。幾らか分からないと動きようがないので。
⇒2chのロシア旅行スレッドでその辺愚痴ったら、なんとロシア国鉄の公式サイトで運賃料金の検索だけではなく、予約まで出来るところを教えてくれる方がおりました(大感謝)。しかし、ロシア語のみ。翻訳サイト辞書サイトの力を借り、何とか検索できるところまでこぎつけました。まぁコレくらい出来ないと現地で動くのはもっと困難ですから、日本で予習出来て万々歳でしょうか。
 こうなりゃ、カード決済まで頑張るしかないですね。
 ちなみにモスクワ⇔サンクトペテルブルグ間は夜行列車が「カシオペア」「トワイラ」相当の豪華列車から、「ながら」相当の貧乏列車(但し、全3等寝台。片道のお値段は18切符1枚分相当)まで片道10本以上あるという夜行銀座。或る意味鉄道特異点。

・北京のホテルを予約する。いや、これは元来難易度低いんですけど……(そもそも中国は安い。あと供給過剰)。
⇒最初の1泊目は、とにかく北京駅に近いことを必須条件で選びました。7:35発に間に合うこと考えるとシビアにならざるを得ません。幸いにも北京駅裏手で安いところ(¥2900)がすぐ出てきたので迷うことなくそこに。
 問題は、モスクワから戻ってきてからの泊まり場所。供給過剰(オリンピックで調子に乗りすぎ?)だと、却って選択の幅が広くて困るんですよ。
 最近は四合院という明清の頃の邸宅を改装しホテルにする商売が流行ってるみたいなので、面白そうなのでその手の宿から何とか2泊2箇所を選び抜きました。四合院ホテルもピンキリ(5ツ星からユースまで)で、それだけなら兎も角、料金に見合った質もピンキリのようなので、選択は慎重にならざるを得ません。ハズレでないこと祈るのみ。
 ちなみにTRPG系の女友達に「昔の中国のお屋敷に泊まるんだよ。十二国記とかふしぎ遊戯とか彩雲国とかの雰囲気なんだよ!」とか自慢したところ、「何か出そうで怖い、自分は絶対イヤ」とか返されました(苦笑)。

・成田⇔北京の航空券を取る。これも難易度は低い筈……。低いはずでしたが、モンゴルビザの発給日から規定される出発日の5月26日(火)に限って「どこも満席」といわれる理不尽!
⇒北京便は火曜日は本数少ないので他の曜日に比べて取りにくいとあとで知りました。ちなみに取れないのは最低運賃(往復2万円とか)狙いだったからで、少し高い(往復3万強。但し燃油とか空港税込)ので妥協すると取れるという理不尽。でも、激安の2万円とかのチケットは燃油とか空港税別なので、冷静に考えると誤差レベルなんですよね……。
 ちなみに、一度オンラインで予約したチケットで名前の入力ミスり、危うく搭乗・出国できないところでした。某HISの悪口云う人多いですけど、このレベルの指摘とフォローはしてくれることには取り合えず感謝。いや、一度取り消しての再予約だったんで、マジでドキドキものだったんですけどねぇ。
 勿論、悪の根源はこの程度の事で柔軟な対応できない法務省のバカ役人どものせいなのは云うまでもありません。一文字のスペル間違えた位でグタグタいうなよ税金ドロボウどもが!

 そんなわけで、手軽なオンライン予約は要注意です。そそっかしい人は素直に電話予約で、この辺の責任を旅行代理店に押し付けられるようにしておきましょう(笑)。

・予算、掛かりすぎ?
⇒予算に関しちゃ、最近悪い意味で話題になってた以下のツアーとそんなに変わりないです。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1262508.html
 どっちが有益かはともかく、時間と移動距離に関してはこっちの勝ち(苦笑)。「無駄使い」じゃないと納得させてくれた意味でAKB48には感謝です(笑)。

 ……というか、同じ日程で「西欧往復+ユーレイルパス」でユーレイルパス圏の国めぐりしたら、やはり同じくらいの予算が掛かるような気がしてます(ロシアが高いといっても、飽くまで「割高」なだけ)。
 敢えて中国1国だったらどれだけ安く済むかは考えないことにしておきます。

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 というわけで、先週は本気で疲れた一週間だったのでした(しなくてもいい苦労も随分してますけど。冷静に考えると……)
 この辺を纏めてパッケージして手配旅行という形にしてくれる旅行代理店という商売の値打ちが今更ながら分かったような。
 でも、個人手配の楽しさと充足感、あと最低限に抑えられる手数料知ってしまうと、多分「戻れ」ないんでしょうね。鉄道模型で云うなら、完成品で満足できないように……。
(フルスクラッチで鉄道模型作る人は、例えて言うなら沢木耕太郎クラスでしょうかね)

 しかし、ここまで書くと既に行って帰ってきたみたいな気分(苦笑)。
 言い換えれば準備だけで本番並みに楽しめた、ともいえますけど。
 本番はもっと楽しいはずです。ええ。
 
posted by 西方快車 at 19:05| Comment(0) | 2009北京→モスクワ準備篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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