
ウランバートル付近は鉄道施設が続きます。客車区。旧塗装のロシア系客車。
それにしても、砂漠を走ると窓ガラスが汚れてこまります……。

左から、一時期見られた青緑塗装、団体用?の特別色、現行標準色。現行標準色の客車は窓周りが古い?

ウランバートル付近には石油設備もあります。貨車はロシアから?のタンク車。

火力?発電所。あの形をみるとどうしても原発のイメージですよね?
一番モンゴルらしくない景色かも。
さて。
先述のように、ウランバートルからはがらりと乗車率が変わってしまう3次。
同包者には申し訳ないのですが、やはり部屋を「一人で使える」嬉しさと開放感は否定しがたいもの。
先ずは荷物を使いやすい場所に引っ張り出し、寝台の各所を弄ってみます。詳細は写真解説入りで別記しますが、上段が通常の収容よりさらに1段押し上げられること、下段は昼間は背ずりの角度が調整できることを確認。さっそくモスクワまで使わないはずの上段寝台を完全に押し上げ、空間を広げます。
あとは……お預けになってた食堂車でランチ! 先ず、車掌呼び出して施錠してもらいます(以後食堂車行く度の儀式となります……)。
今度こそメニューを持ってきてもらいます。写真・英文入りのメニューは「モンゴル風味の洋食(ロシア料理)」といった感じで、日本の「洋食」的な感じなんでしょうか。ヌードルスープと挽肉フライを選び、ついでにモンゴルビールも。
ウランバートルまでのように旅行者同士で賑やかなのもいいのですが、草原眺めつつ落ち着いての一杯もいいもの。しかも、あの雰囲気満点のインテリアで。至福のひととき……。

先ずはスープ。美味しい。シルバーの並べ方とかきちっとしています。パンはぼそっとしてましたがスープと食べると上々。

メイン。付け合せ含めて結構ボリュームあり。味はもちろん文句なし。皿にはモンゴル鉄道のマーク入りなのも気が利いてます(欲しい!)。
お勘定はビール2本呑んで人民元払いで計99元。モンゴルの物価から言えば云々……だと思うのですが、味と景色と雰囲気とか考えれば十分に満足。夕食も此処にしよう(まぁ、他にカップ麺しか選択肢はないんですが……)と決め、部屋に戻りました。

食堂車の帰りに1枚、貫通路の桟板。手前が中国のRW19、奥がモンゴルの食堂車。モンゴル側の隙間が大きいのが気になります。冬はこの空間、さぞかし冷え込むことでしょう……。ちなみにロシアの客車も同様に隙間が開いた桟板です……。
部屋に戻ったら、これまで気になってたものの手がつけられなかった「お洗濯」。洗面台に汗まみれになってたシャツとか靴下とか放り込み、石鹸でごしごし。高包の良さは自由に洗濯ができることにあるってものです(笑)。
後はお湯をポットに貰ってきて、コーヒー(持参のネスカフェ)飲んで、ウランバートルまで同胞者のバックパックが占領してて使えなかった一人がけソファの方でまったりと……。
……優雅なのか優雅じゃないのか分からないですね、これじゃ。ただ、洗濯やコーヒー入れるくらいは自由に出来る方が好みですけど。誰かに命じるとか、じゃなくて(そっちの方が面倒くさい、たぶん)。

午後は天気も回復。ウランバートルから北は景色もどこか「優しく」なっていきます。
この景色がモスクワ行組だけの「特典」なのにも、ちょっと優越を感じたり……。モンゴルの第一印象が「砂漠の国」というのは残念でなりません。

独特の地形。

ロシア国境から281km……って意味のようです。

後ろを振り返って……。午前中に居たのとはもはや別の国の如き印象。列車はそんなに速くないのですが……。

素朴な橋と、ロシア式民家の集落。水は豊かで清らか……。

今度は素朴すぎる車止め。
まもなく、2時間遅れのままズーンハラへ。緯度が上がってきたためか、19時でもまだまだ明るい!
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