(かといってガイドブックなしの旅を説く熟達者の気持ちにはなれません)
あと、個室の細部の撮影と採寸。こちらの成果はモスクワ着後にまとめて晒すことにします。
それにしても、時間の経過がひたすら「惜しい、もったいない! 何時までもこの時間を」でした。もちろん、初めて降り立つモスクワへの期待とかもあるんですけど……。


ゴーリキのホームこそ都会の雰囲気でしたが、やはりこんな景色のほうが長いのです。

ダーチャ抜きにロシアの郊外は語れない……のでしょうね。この生活様式がシベリアにまで展開しているのがロシアの凄いところだとおもいます。

魅力的な民家、その1.装飾が細かく、かわいい。ロシア人って「御伽噺」のような世界が案外好きなんじゃないかと思わざるをえません。客車とかの横引きカーテンへの拘りとかも、そうした価値観の表れのような気がします。

魅力的な民家。その2.白いラーダに放置されたトレーラもいい感じ。

電車駅で見た線路横断注意の看板。新幹線バージョンはすでに紹介しましたが、こちらは西独国鉄103電機バーション(笑)。デッサンの狂いとか、OL風女性やビジネスマンが凄くヘンな感じでなんともいえない味わい。新幹線とは別の意味で突っ込みどころ満載。

モスクワに近づくにつれ見る機会の増えてきた正教教会。個人的には奥の大きくて綺麗なのより、手前の小さくても歴史的重みのある方が好きです。

不思議な雰囲気の山荘。フクロウみたいです。これもロシア人好みの御伽趣味ですね。左手前は煙突つき丸木小屋はサウナ?

水辺のダーチャ。

こんな景色が延々と。延々とご馳走攻めにされてる気分ですよ。

やはり教会は目立ちます。右の鐘楼はかなりの年代ものという雰囲気。

3列車の最後の停車駅、ウラジミールが近づいてきました。
本線から微妙な角度で分岐した機関庫。交流電機が並びます。

機留線に並ぶ電機。まずЧС4т。

次はЭΠ1新型、更にBЛ60。シベリアでお馴染みのこの2形式はウラル以西では目立たない存在です。

近郊電車。緑に帯1本というシンプルな姿は少数派です。乗務員ドアの内側の装飾に注目! 洒落た感じなのですが、ただ住宅用の部材を転用しただけなのかも?

また、別の教会。金色が派手派手で、如何にもそれらしい感じ。

雰囲気のよい鋼製アーチ橋。

BЛ80の屋根上は、並ぶエアタンク(天蓋つき)と高圧配線がなかなか素敵。

ウラジミール到着。モスクワ時間=現地時間で10:18。20分停車。
高いホームに、駅舎は見事なまでのモダニズム。

ウラジミール駅舎。ソ連的モダニズムもここまで極めると味が出てくるってものです。看板や広告の類がないのもロシアのモダニズム建築の幸せなところかもしれません。

列車最前部では交流電機ЧС4тの切り離し。最後の停車駅ではありますが、最後の機関車交換地でもあるわけです。

変わってやってきたのは直流電機ЧС7。重連形の機関車はロシア入ってはじめてです。
ЧС4тよりはマシなスタイルですが、無個性といえば無個性な雰囲気ですね。

小さいトラクターと、大きなロシア人。ボンネットの歪みも愛嬌♪

ロシアでよくみかけた窓格子。放射状パターン。ちなみにアルミサッシという無粋なシロモノ(日本の景観を確実に破壊した悪の手先)の普及率は凄ーく低いです。アルミが貴重なだけなのかもしれませんが。

機関車交換中の一こま。機関車が付いてない以上列車は発車できないわけで安心していられます(笑)。

駅には直接は外に通じる門があります。バンも右手に見える小型車も床下高があるのが使用環境を物語っているような気がします。ちなみに警察車両は撮るのに無駄に緊張しました。

駅舎の入り口には申し訳程度のレリーフが。
車掌に急かされるように乗り込むのも、これが最後。

この日4回目の教会(はじめは電車駅の駅舎かと思った)。木造の落ち着いた色彩のもので一番お気に入り。

給水塔はこの1本しか見かけませんでした。はじめて見るスタイルの木造と鉄骨によるもの。網目状の鉄骨がいい感じです。

左のはおなじみのロシアバンですが、右のは韓国車?

軍用車?
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