2009年09月16日

【雑草】モスクワ到着の前に。「走るクラシックホテル」RW19に関する詳細【グラフ篇】

 6日間の宿として、実に快適・優雅な空間であった中国鉄道部の高級軟臥(高包)、RW19客車に関しては詳細に触れておく必要がありましょう。
1995年のドイツDWE社(東ドイツ側)の製造といえど、その雰囲気はもっともっとクラシックなもの。RW19には1958年製造?の初代が居り、現用のものは二代目なのですが、初代をそのまま準えた造りなのです(初代は北京の鉄道博物館に保存され、車内も公開されています)。
 どこぞの高額な運賃料金の必要なクルーズ列車のような華美さはありませんが、質実剛健な造りと趣味のよさのある客室です。中国(特に東北)には低廉に泊まれるクラシックホテルが多々ありますけど、共通するものはありましょうか。
 余計なサービスはないものの(たとえば寝台のセットはセルフサービス)、お湯が使えることに電源が使えること、そこそこ清潔に保たれていることと、必要なものは満たされている由。


・外形(寝台側)。右からデッキ(常用)、WC、車掌室、電気室(放送室?)、客室×8、WC、デッキ(非使用で喫煙所代用)となります。台車は中国仕様。


・デッキからのエントランス部分。左にWCと車掌室。右に石炭暖房装置とサモワール。掛かっているのは暖房とサモワールの使用許可証。


・通路。左の飾りガラスは客室の洗面所のものです。床の絨毯は軟臥・硬臥も共通ですが、この車が一番似合ってます。


・通路を振り返る。突き当たりにあるのはサモワール。


・サモワール(ロシア式湯沸器)拡大。非使用時にはカバーで覆えるようになっています(ただし常時使用可能でした)。カバー内側には複雑そうな取り扱い説明が。本体真ん中の赤いレバーを捻ると熱湯が出ます。やけど注意! 不安なときは車掌に頼みましょう。


・通路の端。消火器が2種。下にはゴミ箱。右には寒暖計(重要すぎる)。プレートはなんと真鍮製。号車表示の書体も一昔前の中国風で味があります。


・通路の端より振り返る。右にWC。定員16名の客車にWC二箇所ですから贅沢な?もの。


・客室内。筆者が利用したタイプです(反転タイプあり)。左に2段寝台、右に一人用ソファと洗面所。


・客室の通路側を見る。ドア脇の白い箱は照明のスイッチ(切・蛍光灯・白熱灯)。


・客室通路上は荷物置き場で大型のトランクでも納まります。ドアの内側は鏡。フックも豊富にあり、長期間の「滞在」に備えています。


・下段寝台アップ。寝台利用時は背摺りを垂直にして寝台幅を広げられます。座席としては奥行ありすぎて、やや座り心地に難があります。そこで……以下の写真参照。


・同上。座席利用時は背刷りに角度をつけることができます。ただし、この使い方は車掌・服務員は認知していない模様で、翠帳な状態がディフォルトですが。背摺りを引っ張り出すとこの状態に固定できます。


・一人がけのソファ。こちらも標準状態では背刷りが垂直。


・寝台同様、引っ張り出すと背刷りに角度がつけられます。


・木綿のシートカバーには刺繍が入ります。素朴ながらも品のある配慮が嬉しい。
 エスニック柄のシートモケットは製造時からのものか、更新されたものなのか不明ですが、客室のインテリアに合ったものでこれも好ましい。


・寝台下は荷物置き場。トランクが納まります。絨毯は床に張り込んであるわけではなく、リノリュウムの床の上に敷かれています。


・ソファの下にも荷物が置けます。こんなわけで荷物置き場は豊富なんですが……。しかし、近年の大型バックパックには対応していません(笑)。この客車にはトランクの方が似合いますよ!


・ドアつきのコートロッカーもあります。冬には重宝するでしょう。


・コートロッカーのドアは見事にツライチに収まります。工作のよさが伺えます。


・上段寝台を下ろしたところと、折りたたみの梯子。この梯子はロシアの寝台車と共通するものです。ちなみに中国の寝台車ではもっと簡易な足掛けしかありません。


・梯子を畳んだところと、頑丈そうなドアロック。もちろん内からの施錠可能。外からの施錠は車掌に頼めばやってくれます。

<続く>


posted by 西方快車 at 22:40| Comment(0) | 2009年北京→モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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