2009年12月21日

【第9日目の17 20090603】ペテルブルグ篇18(市電その4。昔は良かった?)

 そう云えば、12月18日よりモスクワ⇔サンクトペテルブルグ間にサプサン(ICE3)が運行開始してますね。いきなりの3往復体制はなかなか思い切ってるとおもうんですが、評判は如何に? また、今のところはネフスキーエクスプレスもアブローラも運行していますが(サプサンと合わせ、昼行が合計5往復)、今後サプサンの増加で置換えの話もありそうです。気軽に乗りに行けるところではありませんが(笑)、乗り納めはお早めに?
 なお、モスクワ⇔サンクトペテルブルグ(レニングラード)間の高速運転史に関しては面白い情報仕入れていますので、近々コンテンツ一つこさえてみようと思っています。

 さて。
 サンクトペテルブルグ市電の車輌に関しては安普請でメンテが悪く元々の設計もよくなく……と、愚痴ばかりですが。……昔はどんな車輌だったんでしょうか?
 6系統の沿線に保存車があり、車内からですが撮影できました。




 可愛らしく、そして上品、エレガント! 2軸単車ですからそれなりに古い車でしょう。でも革命前の車ってことはないと思います。
 で、なんでこんな美しい電車を走らせていたのに、今の電車はここまで醜く安普請になってしまったんでしょう? 別に古い電車だけが好きで新しい電車が嫌いってわけじゃないですよ。昨今の欧米や日本の新型低床車には素晴らしいもの多いんですし。
 私感ですけど、この保存車を、あの安普請電車から毎日眺める運転士や車掌、利用者はどう考えてるんでしょう……。ちょっといいたまれなくなります。
 

 電車から中心部の建築ウオッチング。
 ペテルブルグの中心部には、日本なら保存運動が起こりそうな味のある古ビルが沢山ならんでます。可憐で凝ったものが多く、ここは羨ましく感じること頻り。




 1階はお馴染みヨールキパールキ。


 左右が微妙に非対称。でもバランスよくまとまっています。出窓の部分の部屋に住みたい!


 ボウウインドウ(曲面出窓)の濫用。でも、それがいい! 破風の飾りも綺麗。


 随所の曲線が綺麗です。内装もアールヌーボォーしているんでしょうか?


 右の温室?と思しきガラス張り部分のデザインが素晴らしいです、


 街並。日本だと名物になりそうな古ビルこそが当たり前という風景。


 6系統の電車は巡洋艦アブローラを右に見ながら進む。アブローラは三笠のライバル、時間があれば見学したかったんですが……。


 対岸の景色もまた、魅力的。高層の建物がないのも不思議な気がします。ソ連時代にも高さ規定などがあったのでしょうか? モダニズムの摩天楼はともかく、モスクワで特徴的なスターリンゴチックさえペテルブルグでは無粋なものになってしまうのでしょう。


 電車の終点はフィンランド駅。複数系統が出入するため、電車は3000番代と7000番代が入り交じります。左手の装飾少なめの建物がフィンランド駅です。


 フィンランド駅周辺にて。


 23系統の電車は7000番代。午前中にみたのと同じです。
 背景がいいとガタ電も魅力的に見えるのがなんとも(苦笑)。


 フィンランド駅周辺の古ビル。ここも破風が見事。
 側面の壁画が微妙にロシアと言うかソ連的で印象に残ります。宗教的にも、唯物論的にも見えるのがなんとも不思議です。


 架線のみならず、標識に信号機すべてワイヤーで吊ってしまうのが面白い。


 写欲のわきにくいペテルブルグの電車ですが、新型はまだ見れるスタイルなんでシャッター切る頻度も上がります(笑)。台車周りも覆っているデザインは、やはり低床電車を意識しているんでしょうね。


 ラーダワゴン。意外と希少車で他では見かけませんでした。


 ラーダ初期型? 二つ丸目は探さないと見つからないというレベル。多いのは角目か丸目4灯。


 キャブオーバーの小型バス。非常口が常用ドアと同じ側面にあるのはなんとも不思議。


 フィンランド駅前にて。連接車の方は室内照明が白熱灯であるのがわかります。
 駅にはロシア語だけではなく、英語で「Finlandsky Railway Station」とあるのは、西側フィンランドに向かう駅であることを意識させますね。
 駅舎自体はモダンなデザインに壁面の彫刻と、ソ連っぽいもの。
posted by 西方快車 at 23:33| Comment(0) | 2009年北京→モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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