さて……。
これから乗る中国国際航空に関して、食事とかに関していい評判は聞きませんでした。国内線だからダメなのかと思うと、日本向け路線(流石に北京〜成田とかではなくて、地方発着)でも油断は出来ないとかなんとか。
で、今回はSVO→PEKでたった¥37700の激安運賃。メシ抜きでも文句言えない運賃(笑)。ですから、何があってもいいように乗る前にきちんと食事はしておこうと思いました。
それにしても今回の旅行で痛かったのはモスクワ二日目からの体調不振でいつも通りに飲み食いができなかったこと。ロシアの食い物と酒は最高に旨いことは分かったのに、どちらも満足にとれない悲しさ。
その埋め合わせの意味で、普段は割高故にまず利用しない(笑)、空港のレストランに向かいました。まぁ使いきれなかったルーブルが半端にあったのも事実ですが。
レストランはガラス張り。なかなかモダンで快適な空間。少し暑かったですが。
途中で従業員食堂というかスナックのようなところを通しましたが、ここはソ連的な無機的空間でした(笑)。

レストランの窓より、これから乗るCAの777-300。
ボールディングブリッジの広告が今のロシアって感じです。
メニューは場所柄英語表記あり。ボルシチとペリミニグラタン仕立て(メニュー名忘れた)、あとビール。¥2000位。場所考えれば高くはないですかね。
サービスとかは普通(普通ってことに価値があるのがロシアのロシアたるところですが)。
でも場所柄辛かったのは結構またされたこと。空港のレストランなら「早い」は大事なサービスだと思うんですけど……。

ボルシチ。3列車の食堂車の方が美味しかったかな(不味いという意味ではなくて)。パンは白パンも添えてあるとこがやはり空港という場所柄でしょうか。

ペリミニグラタン仕立て。美味しかったんですが、急いで食べるハメに……。
調理は先の職員食堂と共通と思われます。
出発の1時間前に何とかカウンターでチェックイン。成田や北京首都空港の感覚だとちょっと忙しない時間です。でも、ここでは未だ余裕なようで、向こうは「何急いでるの?」という表情でしたが……。
余裕の理由は分かりました。ターミナルビルが狭いんですよ、凄く。
出国検査とか税関とか殆んど歩かずに済んだような気がします。出発ゲートまでも近かった。
そういえば、出国検査時にパスポートみせる前には日本人に思われなかったこととか(笑)、飲み残した缶ビール1本を「寄付」したこととか(処分したりせず飲んでくれたかな?)。まぁフレンドリーな雰囲気ではありました。
この空港を悪く言う人は少なくないですけど、狭さゆえの便利さもあると思うんですよ。
動く歩道だらけの成田、電車に乗らなきゃいけない北京……何か間違ってるような。

時間があったので、免税エリアで土産物屋冷やかして最後のルーブル使い切ったり。あんまりいいものはありませんでしたけど……。小さな人形が未だに1個誰かにあげ損なって余ってます……(笑)。

免税店やカフェなどは如何にもあとから増設したという感じで、商魂を感じます。
成田や台北、北京のやたら気合の入った空港内ビジネスには負けてますが、でも既存設備内で頑張れるだけ頑張ってるのは悪いことではないです。
ちなみにLAXのショボさは感動的でした。最低限のカフェと売店のみ! アメリカで、田舎なら兎も角、西海岸で「昔のソ連」を体験できるとは思いもしませんでした(苦笑)。そんなわけで個人的印象ではSVO>LAXでし。
搭乗。予想通りですが回りは中国人客のみ。たまに居る西洋人はロシア人という雰囲気。西側の匂いはありません。満席。
席は購入時に2-5-2の2列の窓側指定したので居住性は良し。シートテレビなど機内エンタメ皆無ですが(音楽はあったかも)、個人的にはその手は不要派なんでどうでもいい感じ(小さい液晶で映画観ても楽しくないし、音楽は好きなの聴きたいし)。隣は中国人女性でしたが、英語出来ないため特に話もできず、彼女はグループの中の一人という感じでした。
でも……えもいえぬ安心を感じたのも事実。
ロシアに比べれば、まだ中国はいろいろな意味で「近い国」であることは否定できないのです。

機内より。SVO第二ターミナル。アリタリア機がちらりと見えます。西の匂い……。

離陸。やはり緑の多い国です。ロシアの大地のイメージと云われると「緑!」と答えざるを得ない。
それにしても黄色い飛行機やたら目立ちますね。どこのキャリア?

さよなら……。いい国でした。また来たいと!
さて。
冒頭に、機内食には期待出来ないとか記しました。で、牛肉か魚の選択を聞いてきます……。
牛肉を選択。

予想以上に立派な機内食に驚きます。見た目だけではなく味も上々。
サラダはロシア式のポテトサラダで具沢山の。フルーツも美味しい。パンはパサパサでしたが気になるレベルじゃないです。
モスクワ積み込みで、ロシア側業者のものだと思います。魚料理の方も気になるところ。
あとはワインとコーヒー。その前に喉かわいてたのでスプライトを何杯もお替わりしましたけど。ビールはロシア側と中国側どっちを載せてたか覚えてません……。
暫くして寝込み。CAの777-300窓側は割と足元に余裕あるので寝やすかったような。
目覚めて朝食。北京着7:15なんで朝食出ないもんかと思ってたらありました。

サンドイッチ1つですが、距離とか所要時間考えれば立派なものだと思います。

往路は列車で超えてきたような、中蒙の山脈。土色の世界に戻ってきたのです。
定時に北京着。同じ空港でも成田から着いた時と、モスクワから着いた時では印象が違うもの。前者では中国を異世界に感じ、後者では身近なものと感じたのですから。漢字と(必ずある)英文字に親しみを感じます。
成田からの時と違い大掛かりなサーモ検査もなく、入国検査とかもあっさりしたもので(周りに同邦人居ないか探すんですが、やはり居ないものです)、余計に持ってたドル札を人民元に換え(確かドルT/Cの両替断られてムカついた。T/C使えねぇ……)、すっきりと北京地鉄機場線乗り場へ。

ここも電車は二つドアクロスシート。市内まで30分ほど。
車内写真撮るの忘れてましたが、ロシアのほど立派ではありませんでした。運賃違うんで比較しちゃ気の毒ですが。二つドア車で比較するなら、ロシアのがJR東海373系、北京のは京急2000(2ドア時代)って感じでしょうか。
天気がいい中がんがん高速道路の中の線路を走り、市内近くで地下に潜り……。
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