2010年01月08日

【第11日目の1 20090605】北京篇4(取り敢えず、四合院で一休み)

 そういえば、サンクトペテルブルクで市内のフィンランド駅みて思ったのは「ここから自由の、西側の国にすぐ行けるんだ」と時代錯誤なことを思ったり思わなかったりしました。
 今から思えば、フィンランドに抜けてそこから帰国するのも、検討する価値はあったかもしれません(フィンエアーのヘルシンキ→成田の片道運賃調べる位はしてもよかった)

 フィンランドには政治的な自由はありましょう。
 が、そんなのより旅行者に大事なのは「超ミクロ経済的な自由」の方なんですね。飯食う前に店外のメニュー睨みつけて高すぎないか確認したり、タクシー乗るの諦めたり、日本より高いビールに呆れたり(水で妥協するにしても、水も高い)、宿も選択の自由が殆んどなく高いカネでドミトリー。移動は2等車。
 その意味で中国は政治的には最悪でも、「超ミクロ経済的な自由」にはまだまだ満ち溢れています。水がわりにビール呑んで、飯は安すぎるとこを逆に避け、宿は基本選び放題、移動はタクシーばかりだと詰まらないから敢えてバスや地下鉄も乗る、列車乗るなら軟座以上! そんなことができる有り難さ。

 別にロシアが超ミクロ経済的な自由がないってわけじゃないですよ。思ってたよりは物価低めだったのには助かりましたから。体感で台湾くらい、除くモスクワの宿代ですけど。
(確か為替の関係で2008年くらいが最悪だったようですが。経済混乱してた大昔のことは敢えて語るまい)。そういえば、国際列車内で「モスクワは物価が高そうで」とかの話に「いや、東京はもっと高いだろ!」と返されたことも思い出すのです。

 で、北欧の物価高は昔から知られる話で……。
 共産圏からの亡命が如何に命がけであったかわかるってものですし、政治的自由の値段の高さがわかるってものです(なんか凄く勘違いしてる気がしますが、飽く迄、自覚の上なんで)。

 とまぁ、経済的なことを抜きにしても、機場線終点で地下鉄乗り換えて思ったのは……
「ああ、日本に戻ってきた!」(違)
 壮麗さはないものの小奇麗で照明が明るく、冷房も効いた(重要)、そして漢字と英字でわかりやすい表記のある地下鉄! 乗る前に駅名とか「何駅先で降りるか事前に覚えて」乗る必要がまったくない開放感。肌で感じる治安の良さ。カメラ出しても怒られなさそうな良い意味での緊張感のなさ(ただ、面倒かつ日本の電車のように身近に感じたが故に写真は撮らず)。
 
 そんな安心感で地下鉄乗り継ぎ、真新しい5号線の駅から胡同内にある宿を目指します。


 こんな感じの道を100m程歩く。ちなみに地鉄2号線(環状線)内。

 先に中国では宿が選び放題……とか記しましたが、それなら普通のとこより四合院宿に泊まってみたいと思っていました。憧れの「十二国記」とか「後宮小説」とか、中国いったらだらりと観てたあっちのTV時代劇の世界(笑)。
 昔(普通に蒸機だらけ緑皮車だらけの頃)の中国観光記では聞きませんでしたので、四合院改造したホテルは最近の流行りの商売の模様。
 四合院宿はここが異様に詳しいです(日文一部中文)。
http://chinapekin.exblog.jp/tags/%E5%9B%9B%E5%90%88%E9%99%A2%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB/
 2008年の五輪特需を当て込んだのか、けっこうな数があります。ドミのユースホステルクラスから、高級ホテルまで何でもあり。中級が一番多いんですけどね。

 一泊目に選んだのは「北京柏斯特客桟」。たぶん中級。
 http://www.hoteltravel.com/jp/china/beijing/beijing_best.htm
 上記は予約サイト(但し現在予約不可と出る)。ちなみに自分が予約したサイトからはリスト落しており、また宿の公式サイトも繋がりません。ひょっとして……?

 今の詮索はともかく、2009年の6月に戻りましょう。



 写真は翌朝撮影でし。

 期待した通り、雰囲気はなかなか。まぁ高級感はありませんが安っぽくもないと。
 宿番は中華圏のお約束通りに女の子というか小姐というか若い女性。対応は悪くなかったです。中国では午前中からでもチェックインできる習慣があるので、午前中でしたが堂々と。


 部屋から中庭をみる。


 ベッドや家具類はデザインが古め。
 設備はお湯の入ったポットとサービスの水(この二つが無かったロシアの高級ホテルを許すまい!)、テレビは液晶。有線のネットもあったような気がします。


 洗面台。中国ではこんな洗面台も製品であるみたいです。
 左がシャワーブース。バスタブなし。

 掃除はされてるので清潔感はありますが、給湯は簡易でお湯が出ないのは参りました。面倒なのでクレームもしませんでしたが(もともと四合院には水回りないので、無利して後付けしてるという事情も知っていたため。でも冬なら確実にクレームしてた)……それでも数日ぶりのシャワーは有り難し。件の洗面台で洗濯。
 あとは……寝てしまいました。
 モスクワ着くまで車中5泊、モスクワで1泊したものの後は車中2泊に機内1泊。寝るなというのが無理な話。
 
 15時頃起きだし。
 さて、北京では鉄道博物館は絶対に行こうと決めていましたが、それ以外の予定は未定。
 天津までの高速鉄道は「世界最高速度の営業鉄道」ではありますので、乗りに行ってみようと。

 宿周辺。四合院の再生工事。
 経済発展ばかりの国ではないことを感じます。行かないと分からない部分。


 表通り。この下には地鉄5号線があるはず。
 街路樹の緑が綺麗。空気も悪くありません。


 天津行きは北京南站からなので、通りかかったバスに乗る。連接式のトロバス。ツーメン運転ゆえドア配置が独特。


 車内。新型ながら冷房なし。その代わり運賃は低廉。
 10年ほど前のハルピンでは運賃2倍(当時で4元)の冷房車も導入されていましたが、北京では見ませんでした。運賃を上げないための施策か、新車の導入ペース上げるための施策か。どちらにしろ悪い判断ではないと思います。

 バスそのものは悪くないんですが、問題は渋滞。地鉄駅見えたところで降りて地下鉄で「ワープ」試みます。

 マナーポスター。黄色い線の内側でお待ちください。電車は今は引退した2号線の旧型車(そんなに古くない。1990年頃の車の筈)。


 文文はツンデレキャラ設定(脳内認定)。

 それにしても、この地点では北京南站は不便なところでした。地下鉄は未だできてないし、バスは線路はさんだ反対側の「旧」北京南站に着くわ……。少し迷ってようやく、バス終点の北京南站と、天津行きの新北京南站が別の場所であること理解出きたのでした。

 旧北京南站のバスターミナルにて。トロリーバスがずらり。オリンピックの頃に総入れ替えでもしたのか古そうな車がまったく見えないのも印象的です。


 小型オート三輪も健在。左のは古そうですが、右のは? 今でも作っているメーカーがあるんでしょうね。


 胡同はどんなところにも残っています。

 歩いて30分……やっと真新しいドーム屋根の北京南站が見えてきました。暑い日ゆえ、余計に疲れました……。
(今は地下鉄が通ったようです……)



posted by 西方快車 at 20:27| Comment(1) | 2009年北京→モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんとに楽しく拝読させて頂いてます。北京からモンゴル、シベリアを抜けてモスクワ、ペテルブルクまで、まるで自分が旅してるかの様にゆっくりと味わいながら読ませて頂きました。
僕は子供時代の6年をモスクワで過ごしましたから、特にロシアの記事は感動的でした。
書きたいことは色々あるんですが、一つ。当時生活品の買い出しに年に数回ヘルシンキに行ってました(モスクワやっぱりものないですからね)。飛行機も使いましたが、親がケチなのもあって、夜行が多かったです。日本ではブルートレインにはたった一度だけしか(それもマイナーな紀州ってやつ)乗ったことないので、僕にとって夜行列車の思い出のほとんど全てはロシアものです。
で、ヘルシンキに行くとき、朝の6時か7時くらいに国境越えたと思うんですが、朝食のため(パスポートコントロールもあったかも)にすぐに駅に止まります。そこの小さな食堂での朝食が、言葉では言い表せない程、感動的でした。これ以上感動的な食事は他に経験ありません。「文明の世界に戻ってきたなあ」っていう感動。だからこの記事の書き出しの一文、全くおっしゃる通りです。
今思えば、フィンランドは失礼だけど西欧の中では周縁で、その中でも田舎の田舎の小さな駅で、文明的と言えるのか分からないんですが、でも、ちゃんときれいにパックされた色とりどりのヨーグルトとか、甘くておいしいインスタントの(笑)ココアとか。それが、子供にとってソ連にはない久しぶりの文明でした。
念のため、ソ連が嫌いなわけじゃないんですよ。油がぼたぼた落ちるピロシキとか、-20度の中で包んでる紙も凍ってはがせないからそのまま食べるアイスとか、おいしかったし。でも野蛮なんです。文明じゃない。今はむしろ、そんなソ連のモスクワが、永遠に失われた故郷として無性に恋しいんですけど。
今度はぜひ、モスクワからヘルシンキに行ってみて下さい。そのご感想が聞けると嬉しいです。
あともう一つ、そんなヘルシンキ滞在中に僕、大病(もうちょっと遅ければ死んでたくらいの)を発症しまして1週間入院しました。でも治療費完全にタダです。外人でも。物価が高いのは税金込みでしょうし、そんな国ですから、許してあげて下さい。死にかけても快適な環境(トイレシャワー付の広い個室)でタダで治してくれますよ(今でもそうなのかは知りませんけど)。(長文ごめんなさい)
Posted by cig at 2010年08月08日 07:49
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。