2010年01月12日

【第11日目の2 20090605】北京篇5(中国でICE3に乗る)

 欧州一周旅行が1998年春。ICEは普通に走りまわっていたはずなんですが「何時でも乗れるものより、無くなりそうなものを最優先」という姿勢のため乗ったのは古いタイプのICやECばかり。おかげでスイスのパノラマ1等車(最近運用減りまくりとか。いい車なのに……)とか、当時引退寸前のフランスのグランコンフォート客車(既に都落ち)、あとドイツのTEE崩れと思しき?1等コンパートメントとか乗れたわけですけど。
(確か1等用のユーレイルパスが15日で7万円強、2等用のユースパスで5万円位。それなら1等用買え!という発想は……少数派のようでした、当時でも)

 そんなわけでTGVは兎も角、ICEは未乗のままでした。余談ですがTGV-Aの1等車はオープンサロンとコンパートメントで運賃料金同じなのは殆んど詐欺ですね。運良く乗ったのは後者でしたが。

 と、昔話はともかく。
 ICE3にすぐ隣の国で乗れるようになったというのは凄い時代だと思うのです。しかも本国を上回る最高350km/h運行。問答無用の世界最高速営業列車!
 幸いにも?天津までの近距離?列車への使用ですから、時間・運賃ともに気軽に試し乗りできます。
 
 辿りついた北京南站は超近代的なもの。そして設備は広大。
 天津まで行きは二等座の車票を購入。お目当ては展望席の特等ですが、帰りのお楽しみにとっておくことに。
 30分ほど待って乗車。燕京ビール売ってた売店が幾つかありましたが、何箇所かはボッタでした。数軒回ると安いところもあるのが不思議というかいい加減で助かりました。
 幸いにも指定された二等は先頭車で、ガラス越しに特等座と運転席を見通すことも「何とか」できます。流石にかぶりつきっぱなしはしませんでしたが。ちなみに乗車当時で前展望特等は販売せず後ろのみ販売でしたが、今はどうなっているのでしょう?
 座席は聞いてた通りのCRH2……新幹線E2仕様でリクライニングも回転もするもの。肘掛は車体幅とのつじつま合わせるために薄っぺらいものですが、座席幅自体は日本の新幹線と同等です。此処は上手く新幹線とICEのいいとこ取りしたと思う由。


 騒音や振動は少なく、300km/h以上の走行でも気になりません。
 気になるのはLED表示機に時折表示される速度数値の方。


 この便では331km/hが最高速度でした。十分に満足♪
 自分の世代だと「鉄道の最高速度は1955年にフランスの電機が出した331km/h」というのが脳内に焼き付いてるんで、その速度に追いつきゃお腹いっぱいってものです。
 
 二人掛けの隣席は鉄道業界紙(日本でいうとこの交通新聞?)みたいな新聞読んでる中年男性でしたので、何らかの業界関係者かと推測、取り敢えず英語と筆談で褒め倒しておきました(笑)。電車はドイツ流儀座席は日本流儀ということも理解して居られたようでしたし。

 30分強はあっという間。
 天津到着後北京に戻る車票を抑えます。特等狙いなので券売機が使えず窓口に(券売機は1等2等のみ発見可)。直後の便は特等取れない(満席か特等設定なしか……後者なら、CRH2便?)ので1時間後の便で妥協。駅前で飯食ったりで時間つぶし。
 

 天津站。19時半。ロシアから戻ってきた直後だと、19時回ると暗くなるのに驚いたり……。


 站構内。人でいっぱい。


 站台。電車でいっぱい。並んでるのはすべてCRH3で、既にCRH2は見かけず。ICEと新幹線の歴史的並びは見ることかなわず(まぁこれからの中国だと何処でもみられるようになるんでしょうけど)。
 冷房装置が車体とツライチでないことと、パンタカバーが小型であるのは日本人から見ると違和感ある部分ですね。騒音大丈夫?

 いよいよ楽しみな特等展望席へ。


 こんな感じ。9席のみなので高いわりに取りにくい……ようです。座席は1等同様の新幹線タイプ。
 期待はずれだったのは夜間の後展望だと景色や速度感が望めないこと。こればかりは致し方ない。隣席の若い男性(学生さん?)が日本好きな方で、こちらもあれこれお話出来たのは楽しかったですが。
 やはり、北京まではあっという間でした。


 運転台。昼間なら展望望めそうです。
 手前はサービスのお茶。ハーブティ系でしたが……まさか加糖とわ。中華圏舐めてました。
(ロシアでは何も云わずに水といえばガス入り、中国と台湾だと何も云わずに缶・パック・ペットの茶といえば砂糖入り、というのは忘れちゃいけません!)
 まぁ飲めない味ではありませんでした。慣れは必要?


 こちらは二等座でサービスされてる水(チベット産というのが意味深ですが、普通に美味しい水)。
 木製の如何にもそこらへんで売ってるラックに並べてるいい加減さが嫌いではありません。日本だとこんなものでも不燃性素材要求されたりしますからねぇ。
 左にデッキが見えますが、車体とホームの間を埋める小さな可動式ステップも要注目です。


 服務小姐。昔(10年くらい前)の中国では女性の車掌も男性と同じ制服でしたから凄い代わり様。
(今の日本の女性鉄道員の方が男性的な凛々しい制服が多いですね)


 売店のある車だけは、二等座は向かい合わせ固定でテーブル付。
 この設備を生かした気の利いたサービスでもあればいいのですが、その辺の気の利かなさは中国鉄道部の中国鉄道部たるところで。


 売店。営業してましたが開店休業状態。所要時間考えれば仕方ないですね。


 中国仕様の給湯器。何時でもお湯が使える便利さは褒めていいと。
 同じICE3の仲間、ロシアのサプサンにもサモワールはあるんでしょうか? 個人的には長距離列車には絶対に必要な設備だと思います。


 一等座。新幹線と同じ(笑)。ただ、新幹線グリーンやCRH2の一等と違って床が絨毯でないのが残念ですが。
 座席肩の小さなフックまで新幹線仕様ですね。


 残障者用の厠所と連結部など。曲線使ったデザインと木質系のパネルは、この電車が欧州流儀であることを強く感じさせる部分です。ひろびろゆったりゆとりの設計。


 到着後、北京南站にて。
 和諧号表記はやっぱり格好悪い……。前面はやめてほしい……。

 乗って楽しい電車ではあります。天津までの高速体験は悪くありません。
 ただ、近距離の乗り物としては疑問がありまくりですが。日本なら「新快速」(特別快速でも快速特急でもいいんですけど)が結ぶべき区間を新幹線化して運賃の大幅値上げというのはどうみればいいんでしょう? どうせ30分程度の乗車なので、今のデラックスな設備よりも、セミクロスシートの硬座と現二等座クラスの軟座とし、全自由席としてその代わりに硬座を現二等座の半額程度で提供する方が実情に適しているように感じられましたが……。

 さて、北京南站に戻ってきて……帰りも市内への移動が悩みに。
 バスに間違えた系統乗ってしまい、夜間の本数減・系統減のなかで結構焦りました。なんとか地鉄站にたどり着けるバスに乗れ、宿に辿り着きましたとさ。最初からタクシーにしとけば……。


posted by 西方快車 at 20:50| Comment(0) | 2009年北京→モスクワ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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