2010年02月17日

【米:第4日目の1 2009/0927】シアトル篇1:オトナの社会科見学その1 ボーイング工場見学

 シアトルは前夜に到着予定。ホテルで1泊して、午前中にボーイング社エヴァレット工場の見学を予定していました(現地ツアー[もちろん英語。日本語ガイド付きは高くて無理]を予約済。自力でたとり着くのは困難と判断)。そして夕方16:45発の「エンパイア・ビルダー」には余裕もって間に合うと。

 しかし列車遅れでの早朝5時着。
 現地ツアーの車が宿泊予定だったホテルに迎えに来るのは7時丁度。余裕があるのかないのか……。ホテルは駅から歩いてはいけない場所(中心部)で要バス移動。

 先ずはバス乗り場探しつつ、こんな写真撮ってました。

 シアトル・キングストリート駅。良い絵が撮れたのは大幅遅延の埋め合わせ……。


 駅前の通り。並木と背後のビル群との対比が印象的。
 ちなみにこんな時間ですが、治安面では全くといっていいほど不安を感じさせない雰囲気でした。
(儲かってそうな世界的大企業が多いこの街の失業率とか気になるものです。いや、州別失業率統計とか分かりますけど、あれ内陸部が低くて沿岸部が高いという?なデータですからなんとも)

 なんとかバス見つけて乗り込む(系統多くて調べるのに一苦労)。市内中心部(キングストリート駅含む)のバスは無料。公共交通利用を促す政策的なものと云われますけど、絶対に「世界的大企業が集まってて税収が多いからできる力技」だと思うのは穿ち過ぎでしょうか?
 6時15分には中心部着。余裕! コーヒー位飲めるとか思ってました。

 しかし、地番案内が分かりにくく、宿泊予定だったホテルが見つからない! 早朝散歩?の地元の人に聞いたりで(語学力貧乏には大変に勇気のいる行為)、迷いまくった挙句に6時55分にやっと辿り着きました。ちなみに坂登った上でした(苦笑)。しんどい……。ロスアンゼルスの暑さに対して、肌寒さを感じたこの街でしたが、着いたときには汗まみれ。
 ちなみにこーいう時に役に立たないのが林檎マークの某電話機の地図とかGPS。「海外ではパケットローミングをオフに設定する」という使い方が強いられるのはどうにかならないものでしょうかね。「定額パケットローミング」ってそんなに需要がないor実現が難しいもんなんでしょうか?
 

 こんな感じのところで30分以上迷いました。


 坂道! シアトルも坂の多い街ということを知らずに来たのでちょっと驚き。
 まぁ名港あるところに坂ありですから(坂のない港町で有名どころってあんまり思いつきません)、当然と言えば当然なんですけど……。


 ここに泊まる予定でした(純粋にホテルではなく、病院経営の付帯宿泊施設という感じ。これも探すのに手間取った理由。病院ならそう書いてくれれば見つけやすいのに!)。前夜定刻についても絶対に探すのに苦労したと思います。
 
 で、7時といっても「あばうと7:00」ですから、不安を禁じ得ません。もし迎えの車が先にいっちゃってたらどうしよう……。
 7:05ころ、大きめのバンがやってきて運転手が「ぼーいんぐ・つあー?」とか聞いてきたときにはほっとしました。バンは定員8名ほど……バスツアーをイメージしてるとあてが外れます。こちらは荷物持ったままであることでこの種の車は有り難いですし、少しでもアメリカの「普通の車」に乗れたのでこれは満足。
 
 他1箇所ほどで客を乗せて郊外へ出発です。
 ちなみに白人男性の運転手兼ガイドのほか、黒人男性のふたり連れが居たのでアメリカ人かと思ったらナイジェリアからでした……(絶対に向こうじゃ金持ちなんでしょう)。あとはオーストラリア人とドイツ人だったような。この種の観光に(他の都市から来た)アメリカ人は参加しないのか……? まぁ、自力で車で行くんでしょうね、多分。

 写真には撮り逃しましたが、今は運行していない路面電車のレールをなんども跨ぎます(この電車の経緯については後述)。


 ハイウェイに入る前の圧巻。湾口をまたぐ大橋。その奥には可動橋。
 

 ハイウェイへ。鉄道では知らない「普通の」アメリカが広がります。
 30分ほど飛ばしてエヴァレットへ。
 広大な敷地に建家群が散在しているのが見えてきました。


 ばばーん。巨大な工場建家。手前の乗用車などがサイズ比較になると思います。


 見学センター。


 見学センター内はささやかながら博物館になっています。ここで工場見学ガイドまでの時間つぶし……。


 ライバルメーカーの製品も飾ってあります(笑)。


 B787のモックアップがありました。噂通りに窓が大きいのが印象的。


 謎の試作機。先尾翼でプッシャープロペラ(しかも5枚)という「震電」を双発にしたような不思議な飛行機。


 ビジネス機の市場を狙ったのが分かります。
 詳細が分からないのが残念(どなたかご教示を!)。


 いよいよ見学開始。

 ただ撮影は禁止なので、以下写真はありません。
 日本の常識で考えれば、「重工業メーカーに一般見学コースがある」だけで驚きですから、撮影禁止なんて気にもならない規則ですが。エヴァレット工場の製造中の写真などは普通に探せば見つかると思います。

 映画見せてから(あんまり長くない。世界で活躍するボーイングの輸送機って感じの)、見学センターの裏からバス(普通の大型観光バス)に乗り、工場建家へ。広いのと安全面からバスでの移動は必須です。
 
 工場建家は地下から入ります(地上にも入り口はあると思いますが……)。
 地下にはメンテナンス通路が網の目に広がっています。その一部を通ってエレベーターへ。資材用の大型エレベーターです。多分今まで乗ったエレベーターの中で一番大きいはず……黒部峡谷鉄道欅平のトロッコやバテロコ載せられる立坑やら、YRP野比の電話交換機載せられる大型エレベータが可愛く思えます。
 そして広大な建屋内へ(さっきの写真の建物)。見渡せる見学デッキへ。

 適切な表現が思いつきません。大きいとか云われてるB747が小さくみえると云っておきましょう。資材のストレージはまるでプラモデルのパーツ。スケール感が狂ってくるんですよ、ここにいると。
 今まで自分が認識していた広大な空間といえば有明のビックサイトとかだったりするんですが、認識の限界を超えてみると大差がないように考えられるのが怖いことで。もちろん、ビックサイトよりずっーーーと広大です。ここなら落選無しで申し込みサークル全て当選させて1日にまとめてもお釣りがくるでしょう。

 コミケな喩えはともかく。
 工程ごとに3箇所ほどの見学デッキを移動。
 気になってはのは当時「飛べない飛行機」だったB787。問題抱えつつ最新鋭にして目玉商品ですから隠さず見せてくれましたが(笑)、やはり主翼付け根部分を改修中でした。その後飛行成功したようでなにより。

 残念だったのはこの日が土曜日で恐らくは休業日であったこと(物静か)。働く人たちがいて工作機械も動いてればまた違った印象だったかもしれません。
 もう一つ残念だったのは……夜行2晩連続で微妙に眠気が残っていたこと。もちろんこんな凄いものみて眠くなる訳はないんですけど、ベストなコンディションではありませんでしたから。
 でも、面白い場所でした。
 
 バスで見学センターに戻って、あとはお買い物タイム。模型とかグッズとかアパレルとか。品揃えは半端ではないです。

 ……って旅の荷物になる懸念から殆ど買い物してませんが。


 ここの施設や空港はクラブ?への貸出もしているようで、この日は軍用車両やレシプロ機の展示やデモを行っていました。こんな文化があるのも、この国の豊かさなんだなぁと思います。


 飛行機は20機ほどあったと思います。どれもピカピカでマーキングも綺麗。申し訳ないのは自分がこっち(レシプロ時代の軍用機)には全然知識がないこと。でも、好きな人にはたまらなさそうな展示でした。


 複葉機のデモ飛行。動いているものは興味の対象外であっても感動します。


 戻りかけに工場建家を。
 やはりスケール感が喪失する建物ですよね。青いドアはトラックが出来るする程度の大きさの、近所の普通の倉庫や工場にしか見えませんよね?
(手前の木はミニサイズなんですよ!)


 巨大輸送機ドリームリフターが居ると、スケール感が補正できますかね? え、ドリームリフターが小さく見える?


 帰り道。高速道路って万国共通に見えて、通行の左右意外にも違いがあるものだと思いました。


 市内に戻って。モノレールの軌道。アルウェグ式ですから羽田のと同じ。


 何処まで乗るかと云われたので「だうんたうん ものれーるすてーしょん」とか云って下ろしてもらいました。ツアーに使ったのはこんな車です。日本のバンより確実に二回りは大きい車でした。
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posted by 西方快車 at 22:24| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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