2010年03月03日

【米:第5日目の3 2009/0928】エンパイア・ビルダー篇4:乾いた土地。貨車飢えを満たす「オアシス」。

 ロッキー山脈を下ると、あとは平原が続きます。
 

 これはこれで悪くない景色なのでしょうが、先までが凄すぎたので平原の連続が退屈に見えるのは事実です。せめて鉄道に関する何らかの設備・施設(貨物駅とか操車場とか)でもあれば楽しめるのですが、アメリカの平原はシベリアの平原ほど優しくありません(苦笑)。シベリア鉄道と違って輸送密度が高くないので、貨物関連の設備も疎らに、そして規模も控えめな印象でした。


 牛。
 向こうは何もない。


 小さな、されど旅客扱いのある駅(Shelby駅)。
 文字通りオアシスです。

 云うまでもありませんが、ここらの駅は「1日1往復」しか列車はないのです。その唯一の列車が「エンパイア・ビルダー」。寝台車に食堂車に展望車を連ねた豪華列車が「ローカル列車」も兼ねるのもアメリカの鉄道文化の一面。


 ますます景色は乾いていく。


 貨物関連施設もまたオアシスです。
 巨大なサイロと積み込み口。線路は埋まっているのか撤去されたのか……。


 長大な貨物列車とのすれ違い。
 ダブルスタックカーの長編成はあたかも城壁のよう。




 乾いた景色が続くからこそ、たまの水辺が美しい。


 乾いた景色眺めて乗車二日目の午前中が過ぎ、13時過ぎにHavre駅へ。
 分岐もある大きな駅で、ここらでは要衝駅といえるところ。20分停車。




 駅前で見たミニトレーラー。
 食堂車やラウンジ車への納品を行っている地元業者のものでしょうか? 鉄道客車、たぶんスーパーライナーを意識したロゴマークがとてもユニーク。


 保存蒸機。2D2の巨大機ですが、動輪の大きさから旅客用?
 ロッドまわりはローラーベアリング化されている模様で、蒸機末期まで頑張った一両なのでしょう。


 ここでは「貨車飢え」が思いっきり解消出来ました。
 アメリカの貨物列車といえばこれ!のダブルスタックカー。積載は最大限に効率的に。
 BNSFの表記とかつてのサンタフェ鉄道のマークが共存しています。貨車に関してはマーキングの統一はさほど急いで居ないのかも知れません。
(まぁ、日本でも平成に入ってもJNRと書いたコンテナはたまに見かけましたし)


 車列。列車というより「壁」ですね。


 客車も貨物も二階建て。
 ところで、車端部のホースの処理が大胆といえば大胆ですよね。長く伸ばして貫通扉部へと。


 駅前の側線に留置?されていた貨車群。この駅での発着車でしょうか?
 ピキーバッグ輸送の連接貨車は3両1ユニット。構造的に積み下ろしは斜路ではなくクレーンを使う模様。タイヤが載る部分にしか床が無く、他は中梁のみのスケルトンという大胆さ。


 ピキーバッグ輸送を表現したロゴマークがとても楽しい。


 カヴァードホッパ車。角形。
 同じ用途の車に丸いとの四角いのが共存しているのは、日本のセメント専用車やアルミナ専用車のことを考えると違和感はありません?


 乗り降りする人。ひと休みする人。
 この大きな駅でも1日1本の列車ですから、この光景も一日2回ということ。


 ここでも荷車とトラクターが活躍。
 気合の入った「手荷物」ですが、手荷物の制限が緩いのも鉄道のメリットなのかもしれません。


 アムトラックの荷物車のほぼ全ては1971年のアムトラック成立以前のヘリテージフリート。これもそれなりに歴史のありそうな車です。ドアはシャッター式。
 余談ですが、アメリカでは側面総開きの有蓋車・荷物車というのは試作程度しか存在しませんでした。人件費の高い合理化の国であるはずなのに(日本のような)フォーク荷役、車輪付きパレット荷役が普及しなかった理由は気になるところです。


 駅の由来を記した看板。汽車の絵とグレート・ノーザン鉄道のマークのステンドグラス。
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posted by 西方快車 at 21:04| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月02日

【米:第5日目の2 2009/0928】エンパイア・ビルダー篇3:朝食は「国立公園のレストラン」で。アメリカの保線機材に思う。


 この辺りはロッキー山脈。蛇行した川に沿って進む。
 
 8レ「エンパイア・ビルダー」で結構なことは、一日目の夕食をカスケード山脈越え、二日目の朝食をロッキー山脈越えと重なっていることでしょうか。その辺意識してのダイヤ設定ということはないと思うのですけど。 ちなみに表題はこの朝食時、あと「カリフォルニア・ゼファー」での食事時に同席者との話題の切り出しに使った決まり文句だったりします。
 「まるで、国立公園の中の、展望の良いホテルのレストランで食事しているようですね」と。

 もう一つのお決まりの話題は、
 「(自動車社会のアメリカなのに)思ったより多くの人が公共交通機関を利用している。驚いた!」です。


 かなり水面に近いところも走ります。


 食堂車は特に予約は取りに来なかったので、直接行って空席の有無を問う感じ。
 窓辺の花というのはアメリカとロシアの食堂車に共通すること。昔の日本もそうでした。
(中国からそんな優雅な習慣は消え、欧州だとテーブルランプのことが多い)




 朝食は9ドルのオムレツ。中身はチーズとかベジタブルとか選べます。
「エンパイア・ビルダー」はアムトラックの食堂車では唯一、陶製の食器とカップを使っているとのこと。但し朝食・昼食ではテーブルクロスが紙製使い捨てなのですが(ビニール製テーブルクロスをお勧めしたい!)。

 パンはクロワッサンよりビスケットの方が良かったかも。
 

 この辺りはグレーシャ国立公園のはず。




 グラシア・パーク駅。
 山中の小駅ですが、そこそこの昇降があります。観光客が多い、今の列車の性格を考えれば当然ですが。




 保線機材。
 アメリカでは全てが大げさ大掛かりになるのに、保線機材だけは日本と同じか、或いは日本より小ぶりな機材が多い印象でした。ロシアで(或いは新幹線沿線で)度々見たような大型保線機器は先ず目にしませんでした。この意味で、「鉄道後進国」を感じざるをえない……。

 前にも記しましたが、本線の線路自体もはっきり云って「貧弱」。殆どが単線非電化ですし軌道も重軌道とは言い難い。。
 勿論、貨物列車は一般のアメリカの鉄道のイメージ通りに長編成で巨大な貨車による大掛かりなものです。しかし、本数はさほど多くなく(1時間に1本もない)、また低速。ロシアや中国のように10分かそれ以下に1本の貨物列車が高速でやってくる国。あるいは4分おきに300km/hの高速電車の走る世界一の旅客鉄道大国(日本のこと)とは保線に対する取り組みも違ってくるのでしょうか。
(7ルートかそれ以上?もある大陸横断鉄道と、2ルートのシベリア鉄道の比較にも無理はある? でもアメリカとロシアの経済力比も考える必要はありましょう!)


 クラシックなラッセル車。サンタフェ鉄道のマークが残る。
 除雪車をディーゼル機関車の大規模アタッチメントとして1960年代から進化させまくった日本はこの世界でもガラパゴス?


 旅のお供、ドクターペッパーの2lペット。
posted by 西方快車 at 18:49| Comment(2) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月26日

【米:第5日目の1 2009/0928】エンパイア・ビルダー篇2:スポーケンでの併合作業。編成について。ホワイトフィッシュ駅の「GN文化財」たち。

 「エンパイア・ビルダー」はシアトル〜シカゴの7/8列車と、途中スポーケンで分割・併合されるシカゴ〜ポートランドの27/28列車から成ります。
 これはアムトラック以降化後に乗客が減ったからそうなった……とかいうのではなく、少なくとも1940年代にはこの運行形態になっていた模様。

 シアトル発の8レだと、出発日の深夜0時半にスポーケン着。ここでポートランドからの28レを併合します。

 左がシアトルからの8レの最後尾。右がポートランドからの28レ。
 時刻表では、ポートランドからの28レが先着することになっていますので、28レは到着後に8レと同じホームに転線したと思われます。

 ここまでの8レ「エンパイア・ビルダー」の編成は以下の通り。
←シカゴ                     →シアトル
機関車−機関車−荷物−従業員寝台−寝台−寝台−食堂−座席−座席

 これの後ろに28レをそのまま繋げる由。
←シカゴ                     →ポートランド
機関車−ラウンジ−座席−座席(1階荷物)−寝台

 ここからの併合作業手順です。
・8レを全車、シカゴ方面に引き上げ。
・28レから機関車を切り離してシカゴ方面に引き上げ。28レはホームで待機。
・8レを再びホームに戻し、機関車の無くなった28レに繋ぐ。



 28レの機関車切り離し。
 

 28レ。機関車のない状態での待機。


 28レの座席荷物合造車からの手荷物扱い。
 4両の分割編成であっても手荷物車が存在するのがアメリカの流儀。


 8レがホームに戻ってきて、28レと連結されます。

 スポーケンでの作業時間は45分と多めにとられています。遅れのマージンも込みなのだと思うのですが。
 スポーケン発は1:15。流石に直ぐ寝てしまいました。座席車3泊目です。

 さて、アムトラックの長距離列車では幾つかの編成上の「お約束」があるようです。
・分割併合のない列車では、「荷物−従業員車−寝台−食堂−ラウンジ−座席」と組成する。
・編成の向きは必ず三角線などで変える。荷物車は必ず機関車の次位。座席車は最後部。
・寝台車と座席車の間には食堂・ラウンジ車を挟む。
・食堂車とラウンジ車は隣合わせに繋ぐ。


 更に、分結併合があると以下が加わります。
・片方に食堂車、片方にラウンジ車が来るように分割する。
・どちらの編成にも荷物車(荷物合造車)は含めるようにする。


 「エンパイア・ビルダー」ではシアトル編成に食堂車、ポートランド編成にラウンジ車で分割後に「エサなし」にならないように配慮している由です。この種の運用を行う場合、食堂車の一部は「売店」として使われますし、また食事が料金に込みの寝台車客には弁当が配布されるとのこと。

 余談ですが、1960年代の「エンパイア・ビルダー」ではシアトル編成(7/8)に最後尾展望車があったため、分割併合は以下の手順を要していたと思われます。
・シアトルからの8レを半ば(座席と寝台の間)で分割
・ポートランドからの28レをその間に挿入
 

 深夜にも停車があるのですが気がつかず。目がさめたのはホワイトフィッシュ駅の手前でした。
 駅舎の見事さに思わず下車。ここも20分強の長めの停車です。

 ついた地点ではまだ暗い。


 保存されていた入換用機関車。正調のGNカラーです。


 構内を見渡す。山の中なのに立派すぎる陸橋が自動車社会アメリカを感じさせます。
 

 最後部より。


 今度は一番前へ。長い編成ゆえ結構疲れました……。
 機関車はポートランドからのものが頭についてますね。
 余談ですが、こんなところまで来てる「同業者」は殆ど居ないのも印象的でした。


 朝日を浴び、山の姿をその身に写せば、あの醜いジェネシスだって美人に見えるもの……。

 この駅の「GN文化財」その1。GNのシンボル、シロイワヤギ(マウンテンゴート)の像。
 

 「GN文化財」その2。昔の客荷両用と思しきバス。バスにもGNカラーはよく似合ってます。


 「GN文化財」その3は言うまでもなくこの駅舎。1927年築とのことなので見た目ほど古く?はありません。でもこの地域のシンボルを作ろうとした心意気を感じるのです。
 

 手荷物扱い所の八角堂が珍しい。あと「荷車」が馬車時代からじゃないのか?というような古風・素朴な形状なのが印象的。自分が知る限りで、日本の荷物輸送末期はかなり近代化されまくっていたことを実感させれれるのです。

 発車することにはかなり日が登っていました。
posted by 西方快車 at 23:59| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

【米:第4日目の4 2009/0927】エンパイア・ビルダー篇1:海沿いから一気に山の中へ。カスケード越えの電化区間の痕跡求めて。

 「シアトルは日本郵船を母に、グレートノーザン鉄道を父に育った街」という言葉の出典がちょっと分かりません。
 ただ、或る時代……ジェット機時代になるまでは氷川丸のような太平洋航路の船からGNに乗り継いでシカゴ・NY・DCを目指すルートが一般的だったのでしょう。大陸横断列車の中では一番日本人には身近であった路線という話も聞いたことがあります。
 そのGNの代表的列車が「エンパイア・ビルダー」。1929年に運行開始、1947年に流線型客車に置き換えて以後編成にドームカーを徐々に加えて(最大4両も!)1960年代に最盛期を迎えた由。とはいえ他のアメリカの諸鉄道同様に質的な意味での最盛期であり、量的な意味では既に衰退期だったのですが。

 手許にある「写真で楽しむ世界の鉄道 アメリカ2」(1962 交友社)では大陸横断列車の数々を紹介していますが、そのトップに載っていたのも「エンパイア・ビルダー」。
 そのおかげで、ちょっとした憧れを抱いていました。
 そして、今も列車番号を変えず(7/8レ)毎日の運行が続いていると知り、大陸横断の片道はこれにしようと決めたのでした。


 シアトル発車。最後尾の窓より。
 スーパーライナー登場以前は長距離列車の最後尾は展望車……すなわち寝台車の乗客専用のラウンジとして使われるものでした。列車の最後部からの「展望」が座席車の客にも開放されたのは喜ぶべきことなのですけど、展望車という伝統を捨てたのは勿体無いことだとも思い、複雑な気分です。

 左手にはまた臨時の通勤列車「サウンダ−」が並んでいます。上の歩道橋を見ると人で一杯ですから、臨時列車はフットボールスタジアムの客を乗せるものなのかもしれません。「観戦には公共交通機関をご利用ください」と。


 「サウンダ−」のホーム(左)とアムトラックのホーム(右)は完全に分断されています。
 ロスアンゼルスからの「コースト・スターライト」の最前部が突っ込んでいたトンネル・陸橋に向かって「エンパイア・ビルダー」は進んで行きます。


 陸橋を抜け、時計塔を見上げて。


 ここからシアトル市内と裏山?をトンネルで一気に抜けてしまいます。
 トンネルは坑口の一部をダブルスタックカー用に切り欠いた形になっているのが分かるでしょうか?


 さほど長くないトンネルを抜けると、ピェジェット湾沿いに出ます。ここから暫く海沿いが続く、エンパイア・ビルダーの見所は最初から容赦がありません。


 目を「陸」に向けると機関庫が。バーリントンノーザン(BN)鉄道カラーの機関車。ロゴは今のBNSFに書き換えられていますが。奥に見える機関車は未だBNロゴが残っています。


 こちらはグレートノーザン鉄道カラーの機関車。BNにGNが統合される前のいわば二代も前の伝統的カラーリングですが、割とよく見かけました。意図的に残している可能性が高そうです。
 かつては「エンパイア・ビルダー」もこのカラーリング、そして湘南色のルーツとしても知られています。

wikipedia 国鉄80系電車
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%8480%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
この塗色は、「静岡県地方特産のミカンとお茶にちなんだもの」と俗に言われ、国鉄も後にはその様にPRしている。しかし実際には、とある海外の鉄道雑誌に掲載されていたアメリカのグレート・ノーザン鉄道の大陸横断列車「エンパイア・ビルダー」用車両の塗装にヒントを得て、警戒色も兼ねてこれに近い色合いを採用した(後略)


 ちなみに、アメリカのファンにこのカラーリングは「かぼちゃ色」とか云われてるとか。
 日本でも数年前、東京近郊での113・115系末期に「かぼちゃ電車」とか云われてたことを思い出します。好む色とか、或いは連想するものに案外差異はないものなのかも?


 これは流石に動態保存機でしょうね。ミルウォーキー鉄道カラーの流線型ディーゼル機関車。


 事故機。機関車全体が頑丈なので、キャブに破損が集中しているように感じられるのですが……。


 入換用の小型機。1950年代の古いタイプの筈なのに、入換機は案外古いものも現役の模様。自分はみませんでしたが、どこぞのアムトラックの基地では今のジェネシスと同じスキームVカラーリングのGE製凸型スイッチャー……日本でいうところのDD12みたいなのが現役とも聞いてます。
 手前の「STOP」の札は留置用。


 扇形庫とターンテーブル。全てが片運転台である!アメリカのディーゼル機関車に後者は必須……のはずですが意外と見かけませんでした。デルタ線やループ線で方向転換する場合が多いからだと思います。


 機関庫にはこの規模の燃料タンクも必要になります。大量の燃料喰うディーゼル機関車がたくさん居るわけですから。


 海側に目を向けると、運河と閘門が!
 とっさの撮影につきピントも露出も最悪なのはお許しを。でも、良い景色です。


 暫くこんな景色が続きます。「コースト・スターライト」とは違った意味での海と線路の近さが印象的。
 ここらで「撮り鉄」するのも楽しそうですよね。エンパイア・ビルダーの他に中距離のカスケード・通勤列車サウンダーも来るはずですから意外と撮るものは多そう。


 陸側。落ち着いた別荘地?


 海沿いの貨物側線。貨車がすぐに錆びそう……。


 長閑な景色が終わり、今度は港湾施設が見えてきます。


 巨大な巨大な半球形のサイロ。どんな構造なのやら……。
 手前には穀物用カバードホッパー車。日本からは絶滅して久しい車種ですが、農業国アメリカでは当たり前の車種の一つ。大小に角形丸型のバリエーションも豊富です。


 古き良き時代を今に伝える壁面広告。褪色加減からいって今も手入れはしているのでしょうが。


 エヴァレット駅。2002年に新築されたもの。
 サウンダーの終点でもありますから、ピェジェット湾沿いの「乗り鉄」楽しむだけならエンパイア・ビルダー乗らずとも、通勤列車でも良いとも……。シアトル近郊観光としてお勧め?

 この駅からも結構乗ってきます。とはいえ、座席車で相席にならない程度の混み具合ですが。


 エヴァレットからは内陸部へ。一気にカスケード山脈越えに掛かります。


 「山の景色」に変わっていきます。緑と水の土地ですから、日本人にも馴染みやすい優しい景色。


 ここらでおやつ。ブリトーとプリングルス。




 かつての電化区間はこの辺りでいいのでしょうか……。
 GNはエヴァレットとスポーケン間、カスケードトンネルとその周辺の113kmに電化区間(交流11000V 25Hz)を1956年まで有していました。電機/ディーゼル機の切り替えはスカイコミッシュ駅とWENATCHEE駅で行われていた由……。
(電化の廃止はトンネルに排煙設備設置したため)

 今のエンパイア・ビルダーからその痕跡を探すのは困難でした。スカイコミッシュはアムトラックの駅としては残っているのですが、今はバスのみの駅です。


「百年の鉄道旅行」より
 カスケードトンネル周辺の切り替えについて詳しいです。大昔の写真もあり。

グレートノーザン鉄道「スカイコミッシュの変電所」
 該当施設はみつけられませんでした。


 どんな機関車が走っていたかは以下参照願います。北米の鉄道写真サイト「NorthEastRails」より、電機の写真。
http://www.northeast.railfan.net/electric1.html
 お隣のミルウォーキー鉄道の電機も同じページでちょっと紛らわしいのですが、「GN」「Great Northern」で或る程度絞り込めると思います。Y-1は車軸配置「1C+C1」のデッキ付き箱型電機(1両は事故復旧で流線型化)、W-1は「B-D+D-B」で動軸数12という流線型電機でした。色はディーゼル機関車や客車と同じ「湘南色」。ああ、この種の電機が「エンパイア・ビルダー」を牽引しているところを想像すると溜息が漏れます。
 そして2010年現在も電化が維持されていたら……? 妄想は果てしなく膨らむというものです!



 日が沈んで行く。写真撮れるのもこの辺が限界。


 夕食のサンドイッチ。意外と具沢山。


 かつての電化起点のWENATCHEE駅。
 ここでもその痕跡を探すのは無理でした。
 

 最前部へ。
 アムトラック長距離列車の旅で物足りないのは、機関車が全区間通し運用であり、ロシアや中国のような「機関車交換」というお楽しみがないことかもしれません。


 留置されていた除雪車。いわゆる広幅式(ジョルダン)。色はBNグリーンです。
posted by 西方快車 at 19:49| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

【米:第4日目の3 2009/0927】シアトル篇3:路面電車運休中。キングストリート駅の内部など。


 路面電車(先のセントラルリンクライトレールとは別)の案内板。

 西海岸の都市でもロスアンゼルスは「英語+スペイン語」が表記で多く、シアトルでは「英語+繁体字」となるのが印象的です。間のサンフランシスコではどっちもあり。
 ちなみにStreetcarを「街車」と訳すんですね。大連だと「有軌電車(簡体)」とか云ってましたから中国語での路面電車の表記は結構幅が広そうです。香港はなんて云ってたかしら……。
 あと、この案内板出来た地点ではメトロトンネルには電車は走っておらずバス専用だったはずなのに、既に「地鐵」と表示されているのが気が早いというかなんと云いますか。

 この「海濱街車」ことウォーターフロント・ストリートカーは1982年に開業したものの(LRTのハシリ?)、2005年以降長期運休中です。
 詳細な経緯は以下参照して頂きたいのですが、公園の一部を使っていた車庫が立ち退き要求され、移転が手間取っていることと、沿道(高架)の老朽化による工事が絡んで長期に渡って運休せざるを得ない状態になっているとか。

海外LRTニュース・ひろい読み より
【シアトル】ウォーターフロントをゆく路面電車しばしのお別れ?
http://urbantransit.seesaa.net/article/5665037.html

【シアトル】海岸沿いの電車は再開が遠のく?
http://urbantransit.seesaa.net/article/93093574.html

ウォーターフロントの電車(Wikipediaより日本語訳)

 気になる車両はメルボルンから購入したヴィンテージ・トラムカーが使われていました。これはサンフランシスコのFライン(実用交通にヴィンテージトラムを使っている路線で大好評)のお手本になったとも云えます。

 シアトル自体は軌道系公共交通の整備を進めているところですから廃止はありえないとしても、車庫移転の件も沿道の老朽化の件も軌道事業者の発言力の弱さを感じ、何か切なくなります。
(日本なら公営・民営の何れでも公共交通の車庫が代替地の手配なしに移転させられることはないでしょう。関連した道路の老朽化に関しては電車の運行を維持しつつの工事が行われるはず……)
 


 キングストリート駅に戻ってきました。とはいえ、微妙に時間つぶしの塩梅を間違えて「エンパイア・ビルダー」発車まで2時間ほどありますが。


 この駅舎は時計塔部分も凄いのですが、下の建物部分もいい感じです。




 駅舎内部。時計塔の真下のエントランスホール部分。


 エントランスホールの床。モザイクタイル。東西南北の表示。


 荷物扱い所はやや殺風景?


 タルゴ列車「カスケード」が14:20の発車待ち中。欧州合わせの低床客車は補助ステップ引き出してもまだアメリカの平面的ホームにはちと高い(一般に欧州大陸ではアメリカほどホームは低くない)。アメリカ名物?の踏み台がここでも健在です。

 さて……。
 この駅は立派ではあるんですが、構内の設備は立派ではありません。食堂やカフェ、バーの類は兎も角、売店さえありません(あってもアメリカの駅じゃ割高でしょうけど)。あるのは自販機のみ。
 これからシカゴまで2泊3日の乗車に備えて飲料や菓子などの買い置きの必要があるので(日本での青春18旅行が染み付いてると、乗る前に飲料食料買い込むのは習慣化するんですよねぇ)、適度に余った時間使って駅周辺買い出し行です。
 しかし、シアトルのダウンタウン同様、コンビニやファーストフードは周辺に皆無(アメリカ人がファーストフードに頼ってるという事実が信じられなくなります)。小さな食料品店は辛うじて2軒あるものの片方は土曜日ということで休み、もう片方は閉店作業中……。あんまり品揃えもよくない。なんとか夕食用のサンドイッチは作って貰えましたが……。


 駅の裏手のフットボールスタジアム。
 試合中で物凄い喧騒でした。アメリカらしいといえばそうなのですが。


 市内観光の水陸両用車。軍払い下げのが相当数あるのでしょうか?


 美しい街ではありますが……不便。

 ここらを歩いてても埒が開かなそうなんで、また表通り(ジャックソンストリート)に出ます。殆ど偶然ですが、ユニオンステーションやメトロトンネル駅を過ぎた向こう側に食品店を発見!


 この写真で左の通りがジャックソンストリート。右の建物がユニオンステーション。写真中央のレンガ建て3階がその食品店(丁度ONEWAYの矢印の先)。

 スーパーのような規模はないものの、コンビニ同様の品揃えと価格に涙が出そうになりました。またブリトーなどのホットスナックもあって安い(1ドル)のも嬉しい。ちなみに酒類もありますので寝台車の人ならここでの調達もありです(しつこく書きますが、座席車での飲酒禁止は本当にうざい規則です)。
 ここでやはり夕食用のブリトー何本かと、Drペッパーの2Lペットボトルとダイエットペプシの1Lペット、菓子類を調達。炭酸飲料は大きなボトルほど単価が割安になるので重くても2Lペットは有り難い存在。なにせ「禁酒国アメリカ」ではこれがビール代わりですから。

 重量数キロ(笑)の手提げを下げ、再び駅へ。


 大変に印象的なカナダへの国際列車(1日1本)の注意。
「カナダへの以下の武器持ち込みは認められていません。拳銃、自動小銃、メイス(棍棒?)、催涙スプレー、スタンガン、爆発物」

 これ自体は妥当な内容だと思います。しかし突っ込みどころはあります。
 アメリカ国内だとこんな物騒なものを車内に持ち込んで良いのか?
(まぁスタンガンや催涙スプレーは日本国内でも持ち込めますけど……)
 武器の中に「ライフル(含む猟銃)・刀剣・ナイフ」が含まれてないのはどうよ?


 待合室全景。ここの待合室も広告などがありません。


 「エンパイア・ビルダー」入線。
 入線後、出発15分前くらいに改札が始まります。「コースト・スターライト」と違い、行き先別に号車指定で座席までは指定されないシステム(こっちの方がアメリカでは標準)。
 アメリカでアメリカ以外の国では常識的な「座席指定」が定着していない理由というのは研究に値するテーマだと思うのですが、さて?
 ここでも海側を取りたかったので、早めに並んで正解と。
 取り敢えず荷物をおいて落ち着き、写真撮るためにちょっと降ります


 ちょうど通勤列車「サウンダ−」が出たところでした(時刻表をみたところ土日運休の完全通勤ダイヤなので、臨時列車?)。
http://urbantransit.seesaa.net/article/7094351.html
 客車は標準的な、八角形の二階建てタイプでプッシュプル対応型。ところで制御客車の三連ホーンと鐘が実に印象的。西部劇的な汽車の「鐘」は今に生き続ける伝統で、アムトラックの機関車も装備している由。低速での進入時や構内入換では鐘を鳴らしまくります。


 向かいに止まっていた「カスケード」。昨晩ポートランドで撮影したのとは違うタイプの機関車です。
 機関車と客車のアンバランスは意外と気にならないもの。


 カスケードで印象的なのはこの機関車と客車の高さギャップを埋める荷物車でしょう。エアロパーツ?がネコミミみたいで可愛いといえば可愛い?
 ただ、かならず前後に機関車つけた編成ゆえ、この車両が最後尾に来ることはありませんが。


 「エンパイア・ビルダー」の最後尾。といってもお馴染みのスーパーライナー・コーチですが。
 まもなく16:40。発車です。この1枚とって直ぐに客車に戻りました。
posted by 西方快車 at 23:54| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月19日

【米:第4日目の2 2009/0927】シアトル篇2:シアトル市内の印象、トンネルバスに新型トラムなど

 シアトル市内に戻ってきたのは11時くらい。まだ5時間はある由。
 





 ダウンタウンに関しては、小奇麗で落ち着いた街……という印象です
 手前に古いビルが並び、奥に高層ビルが見える……という流れは先のロスアンゼルスと変わらないのですが、雑然とした感じが全くありません。適度な涼しさも相まって快適な街ではありました……気候に関しては「汽車で二晩掛かる距離」だけの差が確実にありますね。
 あと、街行く人が確実に裕福かどうかは兎も角、なにかゆとりを持ってる印象はありました(やっぱり世界的な大企業が云々……)。ここは日本に近いのかも。


 オープンバス。東京にもサンクトペテルブルグにもありますから、当然シアトルにもあります。乗り降り自由の定期観光バスとして使われて居る模様。
 

 モノレール。世界初の実用になったアルウェグ式の筈、しかしアメリカでは広まりませんでした(まぁ試作したドイツでもダメでしたけど)。車両は1962年開業当初のもので車齢50年近く。もちろん、その後開業の羽田は何度も代替わりし、初代車両で頑張ってきた名鉄犬山も廃止されましたから極めて貴重な存在。
 「短距離の遊戯施設的モノレールだし」とか小馬鹿にしてて乗らなかったことに、今さら後悔。


 モノレール駅。複線(正確には、全線が単線並列)ですが線路の間隔が妙に寄った不思議な配線(モノレールの「ガントレット」)。ビルよりではない線路の昇降はどうやっておこなうかといいますと……(答えはリンク先参照。その手がありましたか!)。
http://www.monorails.org/tMspages/Seattlepix1.html
(Seattle Center Monorail - a Photo Essay)

 モノレールの詳細に関しては
 「海外LRTニュース・ひろい読み」より2005/0807【シアトル】43年目のモノレールが、とても詳しいです。行く前に読んでたら絶対に乗ってたでしょう……。


 公園とかスタバとか。
 シアトル以外の街で「Seattle Coffee」なんて恥ずかしい看板見かけたりもしましたが……。どうでもいいんですがスタバの注文のしにくさってこっちも共通。「本日のコーヒー 普通の」と使えるのにどえらく苦労。普通のは1ドル70セントですから日本より安いです(ただ、アメリカでは街で飲むコーヒーの相場は1ドルから1ドル10セントという事実も考慮する必要あり)。勿論、なんとかラテのなんとかフレーバー云々の複雑怪奇な飲み物は日本同様に高価ですが。あとレジ横で売ってるケーキとかが微妙に美味しいのも日本と同じ。
 そういえば、メニューにあるのにエスプレッソ飲んでる人が居ないのもアメリカといえばアメリカですね(欧州ラテン圏ではコーヒー=エスプレッソでした)。

 なお、ダウンタウン(=都心部)のお洒落なエリアにはコンビニやファーストフードは少ないです(貧乏旅行に優しくない)。街の中心部にマクドナルド他が乱立する日本(と欧州にロシアに中国)とはなんか違う。都心部と郊外での生活が「別」ってことなんでしょう。
 あ、でもアメリカでもシカゴはダウンタウン(ループ内)にコンビニやファーストフードは乱立してましたが。アメリカは汽車で一晩走ると別の国、という認識をした方が良さそうです。


 緑は多い。坂も多い。
 
 さて、シアトルの公共交通の特徴といえば「トンネルバス」。地下鉄ではなく、市内中心部にバス専用のトンネルを堀って地上の交通緩和を図るというのは独自です。
 建設の経緯や沿革に詳しいのでリンク張って引用させて頂きます。

「海外LRTニュース・ひろい読み」より
2005/0918【シアトル】バストンネル2年間の一時閉鎖
http://urbantransit.seesaa.net/article/7059304.html

シアトルのダウンタウンは南北に長く,東西には狭い上に急坂です.ここにどうやって公共交通機関を通すか,特に郊外から通勤客を運んでくるバスをどこに走らせるか,これが長年の懸案でした.バスで道路は飽和状態になっていたのです.1980年代には地下にトンネルを掘り,南北のターミナル間を結ぶ交通機関の導入が検討されましたが,南北ターミナルでの乗換えを避けたいため,妥協策として今日のバストンネルが考え出されました.
デュアルモードバスを使って郊外では普通にディーゼルエンジンで走り,トンネル内ではトロリーで集電してモーターで走ります.


 さて、モノレール駅も近いウエストレイクからトンネルバス駅探すのですが、入り口が分かりません! 10分以上荷物抱えたまま歩きまわりました。「地下鉄」の入口探すのに苦労したというのは生まれて初めての経験ですよ!!(二回目もシカゴで経験します……ずっと先に後述)
 あの表示類がロシア語解者以外に優しくないモスクワやペテルブルグでさえメトロの入り口はわかりやすかったのに(苦笑)。
 トンネルバスは通勤用という割り切りで、(英語圏も含めて)外来者の利用は想定してないのでしょうか? ちょっと不親切な印象です。
 地上からの直接の入り口が無く、ショッピングモール経由でしか入れないようでした。


 なんとか辿りついた地下コンコース。インテリアはアールデコ系(1980年代に復活してから不滅の様式ですよね、アレは)でなかなかお洒落。「地下鉄」ではないので改札口などはありません。


 吹き抜けから「路面」を見下ろす。線路が見えます。
 「将来LRTを走らせられるように線路を埋め込んである」程度の認識だったので驚きはしませんでした。この地点では「将来」が現在とはつゆしらず……ここに来るのはバスとトロリーバスだけかと思ってました。


 「横断は違法」というちょっと威圧的な表記。「横断禁止」「横断は危険」とか柔らかな?表記出来ないところがアメリカのアメリカたるところ(ちょっと息苦しい)。
 実はロスアンゼルスの地下鉄で写真撮ってて警官に怒られてるので、地下での撮影にはちょっとビクビクしていたり(注:撮影禁止のサインはまったく見かけませんでした)。写真に関するアメリカの息苦しさに関してはまた何れ……。




 バス。基本的には同型の連接バスのみ。トロリーバスと聞いていましたし上には架線もあるのですが、やってくるのはディーゼルバス?ばかり(後で知りましたがハイブリット車)。


 この先のスロープを登り切ると地上へ。

 暫く地下を走る反対側に目を向けてみると……。あれ?

 電車です。誰がどうみても電車!


 3車体連接車の重連。

 後で分かったのですが、セントラルリンクライトレールはこの年(2009年)7月から運行開始したばかりとのこと。下記に時刻表と路線図があります。
http://www.soundtransit.org/Riding-Sound-Transit/Schedules-and-Facilities/Central-Link-Light-Rail.xml
 

 やはりバスと電車の共存? は不思議な情景ですね。早速乗り込んでみます。
 なお、このトンネルバス区間はバスは無料エリアですが、電車には適用されないルールになってるので要注意です(このルールも外来者には分かりにくい!)。


 車内。低床式で運転台周辺部分だけが高床(運転士が運賃収受行わない信用乗車制なのでこれで大丈夫)。
 下ろし立ての電車ですから勿論ピカピカです。モケット張りの座席は固くないものでした。中間車体部分のみロングシートで他は1方向き固定クロスシートです。
 そして、「近畿車輛」のプレートもありました。日本製の活躍を喜ぶべきなのか、(日本から見れば羨ましいほどの)LRTブームなのに鉄道車両を開発出来ないことを嘆くべきなのか……。


 途中、パイオニアスクエアはアーチ屋根を持ちます。時間あったので降車。


 凝ったデザインのアーチ。しかも大口径。御堂筋線心斎橋なんて比較にもなりません(笑)。モスクワメトロの壮麗さとはまた違った立派さです。
 

 電車とバスの共存。それにしても電車やバスのサイズに対して駅施設の持っている「余裕」が印象的。ただ、利用者数がピーク時でも限られているが故の「余裕」と思うと切なくなりますが……他都市でも思ったのですが、アメリカの今出来の公共交通は「余裕」のあるものが多いのです……補助金漬けが普通ですし。


 
 ここからはバスでインターナショナル・ディスクリクト(キングスストリート)へ。単線トンネル走るバスはやはり不思議ですね。





 ここは掘割になっています。ひろびろ……。


 電車はほぼ全て2編成の重連でした。閑散時は違うのかも知れませんが。
 連結器まわりはこんな感じ。複雑怪奇な電連。大きなカバーですが、開閉は自動? 人力?


 堀割の地上部分。整った広場になっています。左に見えるのがユニオンステーション。


 近くには中華街。中華街は西海岸の都市の「お約束」なのでしょうか。


 バストンネル(とセントラルリンクライトレール)の案内。絵柄は特徴をよく表すもので好感のもてるピクトグラムです。しかし、このバス停状の看板だけでは案内としてはやっぱり不親切。

 
 ユニオンステーション。今は鉄道駅としては使われていません。右手の時計台のあるキングストリート駅に全列車が発着しています。
 

 キングストリート駅。その背後には巨大なフットボールスタジアム。試合中で歓声がずっと聞こえていました。


 架線を電車と兼用するのが難しいためトンネルバス区間から追い出されたトロリーバスも、地上では健在です。

 セグウェイというのは絶対に西海岸特化の乗り物じゃないかと思うのです……(笑)。
posted by 西方快車 at 23:13| Comment(0) | 2009 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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